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Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

休暇満了!

12月26日からはじまった年末年始休暇も今日をもって終わりとなりました。
明日からふたたびビジネスモードに切り替えて仕事に臨むことになります。
長い休みも出歩いた日は僅かに3日でした。“こたつむり”をしていた訳ではないのですが、年末は大掃除やら買物であっという間に過ぎ去りました。テレビもつまらない番組のオンパレードで見向きもしませんでしたが、それでも趣味的な番組は見逃すまいと番組表にはしっかりと目を通していました。
その中で私的には3つの趣味的番組に感心しました。
いずれもNHKでしかも再放送でしたが、見応えのあるものでした。

1つはHV特集「里山・命もゆる森~今森光彦と見つめる雑木林」です。
以前にもNHK特集で、今森氏の里山をテーマにした名作がありましたが、これまた、唸るような作品でした。自然の舞台はいつもながらに滋賀県の湖西地方(今回はたぶん高島市ではないかと思います)の雑木林で、クヌギの大木「おおおやじ」の視線で森の物語を見せるという演出です。映像もさることながら、古より大切にしてきた自然との共存や人間の知恵の深さに驚かされました。雑木林に生えるクヌギやコナラなどをシイタケ栽培(昔は薪も)のために伐採するが、必ず切り株が残されます。その切り株から「ひこばえ」という新芽がふき、20年後にはまた伐採できるぐらいの木に成長していくそうです。まさに自然との共生であり、循環です。今回はBSでの再放送でしたが、今森氏の里山シリーズは3部作のようです。

2つ目は「写真家・白川義員 世界百名山に挑む」です。
これもすでにDVDが発売されているので今さらという感じですが、恐らく同じものが二度とでないであろう執念の作品だと思います。同氏は世界の標高6000メートル以上の山を100座選び、4年がかりで撮影するというものです。しかも撮影はその標高と同じ高さで撮影しなければその山の本質は見えないという撮影哲学に基づき全て空撮するというものです。しかも高高度飛行中に窓を開けて撮影するというこだわりです。エベレスト撮影中には乱気流による急降下で生死にかかわる大怪我もされたそうです。同氏は「大宇宙のひとつである地球の中にも神々しい世界が沢山存在することを知った」と言います。また、自らの使命を「これを撮らずして写真家か」と言い聞かせて人類未踏の百名山撮影に挑んだようです。その気迫、執念に圧倒されました。

3つ目は“こんなステキなにっぽんが”という番組で「雪の鉄路を走り続けて〜北海道 旭川・北見〜」という鉄道をテーマにとりあげたドキュメンタリーでした。これは完全に鉄ちゃん垂涎の作品です。鉄ちゃんでは知る人ぞ知る石北本線の峠(北見峠と常紋峠)に挑むDD51の本務機と後補機の乗務員の技を取り上げたものです。65歳の再雇用乗務員(石北は熟練した技が必要なためにベテラン機関士が多いらしい)と石北に移り、日が浅い35歳の若手機関士による本務機と後補機のコンビネーションは見ていても手に汗握る奮闘(空転がとまらずに後補機のベテラン機関士からの無線でノッチを調整していく)でこの峠超えが昔も今もどれほど過酷なものかを表していました。(興味のある方はYOU TUBEで・・・)
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by crewcs77 | 2010-01-05 21:11 | アラカルト