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Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

塩嶺に響くD51の汽笛

中央東線・茅野-岡谷間開業100年を記念して蒸気機関車の代名詞といわれるデゴイチが3日間にわたってイベント運転を行う。撮影ポイントがわからないまま、適当に想定をして撮影することにした。運行は茅野→岡谷間を2回。まず1本目は茅野あたりで撮影して追いかけることにした。
混雑を予想して列車が通過する1時間半前にポイントを決めて待機することにした。さほど人出はないように見えたが、これが誤りであった。列車の通過直前になって、沿線は地元の人たちで黒山の人だかりとなる。1時間半前からポイントを決めて待っていることなど相手には理解してもらえない。カメラを構えていても前に前に人が入ってくる。アングルを変更すると、今度は向かい側の人が気になる。しかも雨が激しく降りだしているので、カラフルな傘がどうも気になる。うんざりしながら列車が来るのを待つ。茅野を豪快な煙をあげて発車するのが見えたが、撮影ポイントでは絶気(煙を吐かない)状態で、俗にいう“スカ”となった。がっかりであるが、ひとつだけラッキーなことがあった。撮影ポイントとしていたところで、対向上り線にスーパーあずさが通過した。向かい側で撮影していた人はこのあずさの通過によって、待ちかねたデゴイチは隠れてしまった。こちらとしては、カラフルな傘や人影があずさによってかき消された。これで、煙を吐いていれば最高であったが・・・。
その後、追いかけて岡谷方面に走るが、途中の道路状況で想定していたポイントへは辿りつけず、下諏訪出発を撮影することにした。運良く、いいポイントが確保ができたが、雨はより激しく降っている。2本目の撮影場所を迷ったが、この沿線で最高ポイントとなるところで待ち伏せすることにした。
さすが、ここは鉄道ファンが多くの場所を占領して暗黙のルールに従って撮影することになるが、列車の接近とともに一般見物人が増え、怒声飛び交う現場となった。幸い私の周辺は、あらかじめJRが危険防止に引いたロープを越さないようにお願いしておいたので事なきを得たが、それでもカメラ付携帯電話を差し出す腕が飛び出てくるなど撮影には一苦労であった。
定期運行している所であれば、このようなことはないのであるが、市街地でのイベント運行は大変なものである。何しろ、運行をするJRの苦労は計り知れないものがある。沿線には職員を大量動員しての警戒ぶりだ。
とにかく、なんとか撮影できただけの作品ぶりとなった。

塩嶺に響くD51の汽笛_e0056449_2181844.jpg

Nikon D100 AF-S DX17-55/2.8
by crewcs77 | 2005-10-30 21:06