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Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

冬の北びわこ号

午前9時名神米原ICを降りる。幹線国道であっても雪上と化している。長浜、木ノ本方面は雪雲に覆われている。新雪という願ってもいない条件なので長浜以北での撮影をイメージするが天候と道路状況を考慮して、手堅くマイ撮影地のひとつである米原駅留置線横とした。線路を除いては一面が白銀で通過列車は紛雪を舞い上げていく。ここでの撮影はありきたりの絵になるが、雪と舞い上がる粉雪であれば絵になろう。ところが列車が発車する時間には、雲間から太陽がのぞき雪はどんどんと解け始める。先行列車は粉雪も舞い上げなくなってしまった。がっかりである。
雲間から太陽はでたり入ったりを繰り返す。そうでなくても白銀の露出調整はやっかいなのになかなか決められない。どうやらこの日、北陸線のダイヤは乱れているようで約15延の発車であった。ここでは何度も撮影しているが発車からここまで爆煙を続けることは珍しい。煙をかなりひっぱってくれた感じだ。点数にして70点ぐらいか。
道路状況がよくないが、一かバチかいつものルートで追いかけてみた。坂田、田村で追いついたが位置がよくなかった。姉川手前でも迎撃できたが、物凄い吹雪である。望遠レンズでも雪で煙ってみえない。もうこの先追いつくことは難しい。3号に備えて河毛付近の様子を見にいくことにした。ところがまだ、多くの撮影者が見える。高時川の堰堤道路から線路の方を見下ろすと、列車は河毛駅を出発するところであった。なんたるラッキー。北陸線・北びわこきっての撮影ポイントにだけに、この付近の撮影者は多い。随分、待たされた上に、まさか列車通過時にゲリラ雪に襲われるとは思わなかったであろう。それが偶然にも、通りすがりにしてイメージしていた絵が切り取れたので大満足である。しかも雪に打たれることなく、車の中から横着しての撮影である。よくぞ、あの条件下で咄嗟に露出調整ができたものだと我ながら感心している。待ち構えて撮影したものは、いつもありきたりの絵で撮影しているので面白みがなくなってきた。大井川にしても同じであるが、次回からは主演を風景、助演を汽車というコンセプトで撮影していきた
いと思っている。

冬の北びわこ号_e0056449_21353013.jpg

ゲリラ雪の中を河毛を発つC56北びわこ号
by crewcs77 | 2006-02-05 21:34