Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

さよならクック

出会いがあれば、別れはつきものであるが、なかでも永遠の別れは殊更だ。人間だけではなくて、ペットであっても同じである。ペットを飼育する上で、それは覚悟はしているものの、いざ別れのときは悲しく辛い。

3月14日午前9時頃、うさぎでネザーランド系の雑種であった「クック」が7年の寿命をまっとうした。
様子がおかしくなったのが、3月8日で翌日には獣医さんに診てもらい、投薬をしていたがそれ以上の施しようはなかった。ウサギは一般的に7-8年の命と言われている。個体によってはそれ以上長生きするのもいるらしいが、クックは平均的な寿命で逝ってしまった。数日前からは動きが殆どなくなり、体もガリガリにやせ細っていった。逝く前日はケージの中でよろけだし、目も開かなくなった。今朝、でかける前に見たところ、かろうじて息だけをしている状態で臨終の時期が近づいているようだった。最後の最後は、息子だけが見届けたようだが一人で心細く辛かっ
たようだ。息子によると、心臓が止まった後、その場を少し離れたら、ちび太とこー太がケージのよこで見守っていたらしい。犬とうさぎは相性はよくないが、特にちび太はクックがきたときから遊び相手になっていた。動物には人間以上の波動があるのだろう。クックが死んだことを息子から連絡を受け、昼休みを利用して、近くの里山に埋葬した。硬直したクックをちび太に見せたら、ブルブルと震えだした。きっと、どういう状態であるかは判別しているのでだろう。

クックが7年前に我が家にやってきたときは、まるでモルモットぐらいの大きさであった。よくミニウサギと称しながら、とんでもない大きさに成長するのだが、クックは成体でもこれまでに見たことがないような小さなサイズのウサギだった。冬場は家の中のケージで過ごし、温かくなれば庭の小屋に移動し、庭を自由自在に走り回っていた。窮屈なケージが嫌いで、ケージを開けるように毎朝せがんでいた。部屋の中で放すと、嬉しそうにぴょんぴょんと跳びまわり、その後をちび太が追っていた。こー太とはあまり相性があわず、こー太が近寄ると、こー太に飛び掛ることもあったが、ちび太にはそんなことをしたことはなかった。
夏の暑い日には、庭の日陰を探して、リラックスした表情で寝そべり、寒いときには日向をみつけ日向ぼっこをしていた。えさはビレットが中心であった。ウサギが好きなニンジンやキャベツ、レタスを与えても食べなかった。ビレットも銘柄を変えると食べないときがあった。庭に放していても、先代のうさぎと違い、庭木を食ったり、地面に穴を掘ることもなく、飼い主から見ると利口なウサギであった。ウサギも性格や習性は個体差があり、万別である。飼い主側の勝手を言えば、できるだけ自由な環境を作り、最後の最後まで愛育できたと思える。果たして、クックはどうであっただろうか。
主がいなくなったケージや庭はなんだか寂しくなった。
クックが生きた証として、ウッドデッキの隅にはクックが残した糞が転がっている。

最後の最後まで一生懸命に生きたクックをいつまでも思い出として残しておきたい。
3月としては、冷え込む夜になった。晴れ渡る東の空にまんまるな月が浮かび上がっている。
月の中でクックが跳ねているように見えた。

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クック最後の撮影カットとなった画像/3月13日
by crewcs77 | 2006-03-14 20:00 | 我が家のペットたち