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Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

仕事納め

今年は暦の都合で例年よりも遅い仕事納めとなった。
忘年会に明け暮れた年末だけあって私の心身を携帯電話で表せば、電池切れ寸前の状態だ。
とにかく今日で「やれやれ」というところであるが、予想もしない心労を持ち越すとなった。
職務柄、米国へ派遣する社員の就労ビザの申請や更新手続きを段取りよく行うのであるが、こともあろうか更新のために帰国した社員及びその家族5名のビザ発給を停止させられてしまった。就労ビザの発給申請にあたっては、専門家に委託して行っているので手続き上では全く問題がなかったのであるが、米国領事が下した判定は当人及びその家族は「永住権申請を行っているところであり、永住の意志がある以上、合衆国の法律に照らし合わせ、非移民ビザとなる就労ビザは発給できない」というものである。
更新時期は来年3月であるから、「今の段階では更新できない」というなら納得できるのだが、申請(面接)をした時点で、有効期限内のビザまでキャンセルのスタンプを押されてしまった。
よって、その時点をもって米国に戻ることができなくなってしまった。本人の仕事はなんとでもなるが、問題は子供の就学である。ビザがなければ就労も就学もできない。家族は更新を済ませて1月3日にはリターンする予定で、空港に車も預けてあれば、愛犬もケンネルに預けてあるという。
人道的配慮が一切ないものだ。おまけに、本件に対する不服申し立ては一切に受け付けない。
すったもんだの末、永住権申請を放棄して、再申請に望むことにしたが、再び問題が生じた。
再申請の面接予約を入れるが、3人分の面接は可能となるが、2人分の予約が入らない。こうしたトラブルに対しても米国領事館は15分単位1,500円という有料フィー問い合わせとなる。
本人が問い合わせ、我々が画面で確かめると、表示されるのは1回目の申請画面である。問い合わせ先の担当者曰く「2人は面接実績がない」という。そんなバカなことはない。現に2人のビザスタンプにもキャンセルのスタンプが押されている。要は領事館の不行き届きである。いくらクレームを言ってもラチがあかない。こちらは事情が事情だけに急いでいるが、後日にしか回答できないと・・・。

ちなみに申請者は前出の理由以外に、要件に違反する事案をもっている訳でない。寧ろ、日米協会等友好関係のボランティアも行い、米国内での社会的立場も保有している。

この後、スムーズに事が運ぶことを祈るばかりであるが、最短日でも1月10日にしか予約ができない。果たして彼ら家族が米国にリターンできるのはいつになることやら・・・。
関わる立場がある私としては、気がきではない年越しとなった。
思わず「欧米か!」と嘆きたくなる心境だ。
by crewcs77 | 2006-12-28 19:46 | アラカルト