Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

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貴婦人C57とコウノトリ

昨日(8/27)、午後からNHK-BSでハイビジョン放送の二番煎じとして「SL復活 C571よ永遠に」を放映していた。知人の計らいにて、すでに番組内容を熟知しているので、その時間帯は外出していた。BBSにもご覧になった方から、「みなさんが山口へ行かれ魅力がわかった」とか、会社では、番組を見た同僚から「汽車って、凄いですね。昔はあんなのがあたり前だったんでしょうが・・・あんなに煙を出したら、近所の人はたまったものじゃないですね・・・」と。
番組の途中で、昨年まで九州で活躍したは8600形(通称ハチロク)が登場する。今の工業技術を駆使しても再起不能。惜しまれながら昨年、引退したが、最後の乗務にあたった機関士の涙が印象的であった。
本線旅客用として製造されたC57が山口線という勾配区間において過酷な任務についていること自体が現役時代の往時では想像できないことである。余程のメンテナンスがない限り、寿命が縮まることは当然である。幸いにして、現役時代にボイラーの新製が行われるているのが救いである。但し、脱線転覆事故に阪神大震災による台枠のダメージは大きいと思われる。
果たして、どこまで走り続けることができるのか?ファンのみならず、番組を通じて知った多くの人が憂うところである。

夜はNHKスペシャル「コウノトリ よみがえる里」が放映された。
35年前、豊岡市で発見されたのを最後に日本から絶滅したコウノトリを人工飼育から野生に戻す取り組み活動をテーマにしたもの。
昨年、5羽が放鳥され、今年も9月に3羽が放鳥される。
地域一体となった活動が、再びコウノトリが舞う光景を作り出した。
コウノトリ農法により、田んぼには害虫、益虫とも生態系が芽生え、昔ながらの田んぼが甦ってきた。
コウノトリは羽を広げるとタンチョウヅルと同じくらいの大きさに匹敵する。
これは是非とも撮影した被写体である。
豊岡というと先日訪れた餘部の近くである。
餘部鉄橋もカウントダウンに入ったことだし、今秋、冬はいいかも??
番組を見て取り組みに感動すると同時に、次なる計画モードに突入した。

でも、年末年始は今年もやっぱりこれ!

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by crewcs77 | 2006-08-28 22:37 | 動物

ちっち、あれから

8月11日、早朝の惨事で片翼を失い、生死を彷徨った「ちっち」。
看護の甲斐があって、傷は回復したが、日増しに迫る老衰は痛々しく、「がんばれ」と声をかけるのも酷な状況になってきた。
どうやら、目が見えないようである。片目は完全に失明したようだ。そのせいか、首は折り曲げて、片目だけを上に向けて、不自然な姿勢しかとれない。止まり木でも不安定となり、時折、転落してしまう。
鳴き声も元気がなく、「ちぃ~~」とさえずる。
掌で包んであげると、気持ちよさそうに居眠りをする。
なんとかしてやりたいと思うが、どうにもこうにもできないもどかしさが募る。
ペット飼育する上で覚悟しておかなければならないことであるが、心痛むものである。

生への執着心を感じずにはいられない。
酷ではあるが、天からのお呼びを待つしかない。

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7月30日に撮影したカット。1ヶ月後の姿はかなり違う。今の姿は撮影できる状況ではない。
by crewcs77 | 2006-08-26 12:30 | 我が家のペットたち

走行距離70,000km

今のクルマに変えたのは2004年3月のこと。
ディーゼル規制という財産権を脅かす法規制に伴って、愛着があったエルグランドを手放しての購入となった。走るミッドナイトエキスプレスとして活用できたエル君は性能、居住性、操作性
経済性(軽油で10km/ℓ)で優れものであった。
買い替えにあたっては、撮影道楽が経済面で圧迫しているので同等のクルマを所有する体力は持ち合わせていなかった。
とにかく、アクティブに走れること。4×4であること。四駆でもロックがかけられる機能になっていること。
こうなれば、自ずと選択肢は限られライトクロカンX-TRAILにたどり着いた。
冷やかし半分で、ディーラーにあたってみた。いかに安く、満足できる価格で購入するかが私の購買持論である。新車で購入するつもりでいたが、店には「新車で買うなら、良質な中古を探して買う」と牽制した。ディーラーから翌日に電話が入った。「走行距離7kmの新古車をもってきました。特別塗色の白なんです・・・」ときた。持ってきたと言われても・・・担当者は系列店を通じて、岐阜から引っ張ってきて、店にもってきたので是非見にきてくれという。
仕事を終えてディーラーへ出向くと新品の車が鎮座ましている。センターボックスはスケルトンでオーディオもナビもついていない。問題は価格である。
ハウマッチ?
「新車価格で値引きしたのと同じになるのですが・・・ただ、新車に比べ、重量税は掛からないし法定諸経費で割安感がでます。」ときた。
「あかん、あかん。それでは心が充足できない。折角、引っ張ってきてもらったし、クルマには魅力を感じている。思い切った価格をここで、ぽ~~んと言ってもらったら、商談成立ということでどう?」と投げかけた。
ここで負けたらご破算である。冷静さを装っての演出が必要。
担当は、クビをかしげながら、一生懸命に電卓をはじく。前もここで購入しているので、こちらの手の内は隠さなければならん。
で、しばらく待ってでた回答は、「今月中(2月)に契約してもらえますか?」と。「何、販売計画を下回っているの?」と冷ややかに聞いてみる。きたきた・・・。「いいよ。価格次第で即決するよ」といった。オイオイ、資金計画は、今の車はどこで売るのだ・・・。言ってはみたが、後先を考えずに啖呵をきってみた。
担当者は、落書きだらけの見積書を提示してきた。車両本体と法定諸経費は、新車値引き価格と比較して10万円以上安くなっている。その上、30万円分の装備品を装着するという。ナビだけでは30万円に満たない。残りはオプション価格から価格の範囲内で好きなものをつけてくれという。
後先を考えずに「即決」である。さらにここから、まだ値引きを要請する凄まじさ。数字は万円単位で丸める。車庫証明の1万円ははずしてくれ。サービスしてくれとやらしいことまではいわない。「自分でやるから」と申し出た。*これで1万円を払うのはとっても勿体ないです。警察署が近隣にあれば、誰だって簡単にできるから、自分でやるべき。

その週末には、エルグランドを売りに歩き、こちらも即決で売却。
待つこと2週間。2004年3月3日に新たなマイカーとなった。
以来、2年5ヶ月、撮影道楽の足として大活躍。まだ初回車検もきていないのに7万kmを突破してしまった。資産価値としては大変な目減りになった。車検をするか、乗り換えるか?微妙なラインは突破した。乗り潰すしかないか。さりとて欲しいと思うクルマもない。クルマ道楽をする訳にもいかない。そんなこんなを思いながらも、もう少しクルマを労わりながら大事に乗りたいと思う7万km突破の日であった。

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by crewcs77 | 2006-08-23 20:56 | アラカルト

球史の残る名勝負

小生のHPをご覧の方は、昨年に引き続き、今年の決勝戦も甲子園のスタンドへ足を運んでいたのではないかと思っていらしゃるだろう。
行きたいのはヤマヤマであったが、私の撮影スタンスは基本的に、日曜日は動かないことにしている。土曜日は無謀に動き回っても、日曜日は来る稼動5日間に備えて心身ともに休息することを心がけている。
昨年は土曜日の決勝戦であった。
13時からの試合開始にもかかわらず、開門間なしに甲子園のスタンドに入った。
夏の炎天下、決勝戦がはじまるまでがまん大会であった。あの思いは非常に辛かったが、北海道勢が2連覇という偉業を達成する瞬間に立ち会え、最高のシャッターチャンスにめぐり合うこともできた。

思えば、小学校の頃に高校野球の魅力に惹かれ、幾多の試合を観戦してきた。
甲子園でいくつもの決勝戦を観戦してきた。東洋大姫路VS東邦も球史に残る名勝負であったし、桜美林VSPL学園も手に“カチワリ”を握る決勝戦であった。
あの頃、高校球児がすごく逞しく思え、尊敬する大人に見えた。
そして今。TVやスタンドで観戦していても、幼い頃と同じ思いでみている自分がいることに気づく。よく考えりゃ、息子よりも若い球児たちが戦っているのだが・・・。

それにしても20日の決勝戦は素晴らしかった。
私はどちらかといえば、昨年来の思いもあり、ましてや3連覇というこの先の球史には存在しないであろうと思われる偉業達成を願い、駒苫の応援をしていた。
ところが早実が追いつき、延長に入るなり、どちらの応援をするでもなく、「このまま15回、再試合まで」という気持ちに変った。
延長15回表、力投を続ける斉藤投手が主砲本間選手に見せた「勝負」は、この試合の全てを凝縮するものであったと思う。解説者ですら「ここは無理しない方がいいですよ」と諌めていたが、死力を尽くした力投は尊敬に値する大人そのものであった。改め、無欲で戦う高校球児たちの醍醐味を感じさせられる場面であった。

再試合の結果、早実が1点差を逃げ切り悲願の初優勝を成し遂げた。
乱打戦と言われた今大会において、2日間5時間半以上に及ぶ決勝戦は実に見ごたえのある試合であった。
ただ、細かいことをいうと早実優勝の瞬間に、苫小牧のお株を奪ったポーズはちょっと寂しかった。
どちらが勝ってもいい、素晴らしい熱戦を繰り広げてくれた両チームに惜しみない拍手を送りたい。
3連覇こそ成し遂げられなかった苫小牧であるが、3連覇に王手をかけたこと自体が考えられない凄い偉業であったと思う。

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第87回(2005年)優勝決定の瞬間
by crewcs77 | 2006-08-21 21:08 | 野球

暑くて意欲減退・・・

夏休みも残り2日間。
山へ出かけたいところであったが、天候が不安定なことから断念した。
自宅でゴロゴロすること3日間。このままでは体も腕も鈍ってしまう。(たいした体でも腕でもないが・・・。草刈疲れでおじさんは少々筋肉痛)。
近場で格好の撮影地といえば、大井川である。
折角ならと思い、道中、東海道本線の浜名湖橋梁に立ち寄ってみた。
ひょっとしてひょっとと思った通り、Mr.S氏と合流。
8時過ぎまで浜名湖で撮影して、大井川へ移動。今回は夏の雰囲気を求めて、河原へ。いろいろと物色してみるが、イメージに合致するポイントが見当たらない。
その内、暑さで思考能力も撮影意欲も減退傾向に。
返しの撮影は行わず、次なる地点である菊川新幹線撮影ポイントへ。
こちらもピーカン天気では面白くない。
とりあえず、カメラセットしてみる。サンダル履きの足元がチクチクすると思いきやアリが次々とあがってくる。「これはたまらん!」
その瞬間、初めて見るイエロードクターが疾走していった。
やってくる新幹線は300系、700系ばかり。1時間辛抱すれば500系がやってくるだろうが、暑さとアリには辛抱できん。
気づけば腕は日焼けで褐色している。
なんだか消化不良の日になったもんだ。行き当たりばったりの無計画だから止むを得ない。

大井川は夏の煙そのもの。旧客が絵になるが、クーラーなんぞついていない旧客に乗車している人は暑いだろうなぁ。そこに煙モクモクで煤煙なんか入ってきたら、たまったものではない。乗客のことを考えれば、夏に煙を吐かないのは当然のことである。

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東海道本線浜名湖第2橋梁
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大井川鐵道 大和田-家山
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大井川鐵道 田野口通過
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大井川鐵道 大和田-家山
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おまけ
by crewcs77 | 2006-08-19 22:57 | 鉄道

やまぐち2日目

1日目の煙に気をよくした一行は、暑さにもめげず今日も定番撮影地を中心に動くことにした。
2日目の第1撮影地は大山路とした。
やってきたC57は“夏の蒸気機関車”よろしくスカである。

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続いて、長門峡。
昨日ほどの煙ではない。貴婦人らしい煙で通過していった。

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往路の最終は、徳佐。
昨日は激しい雨に打たれたので撮り直しで挑む。

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復路は篠直一発でゆくか、欲張って白井-篠目とするか迷う。
結果、後者を選択した。
待つこと1時間、暑い。水際は涼風を求めて大賑わいである。
実りつつある田んぼが美しかったので、この田んぼを入れたアングルを選んだ。

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白井で撮影の後、篠直を目指す。
途中、ねずみ取りをしていたが無難に越した。
10分ほどの余裕を作り、篠直に到着。
ギャラリーの先客は3人しかいない。
あえぐようなドラフトが響いてくる。
切り通しから出現したきたC57・・・
サミットに向けた直線。どこかで吐き出すはずであるが・・・
「なんじゃ、こりゃ」
レリーズを押す意欲もなくしてしまった。

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16:50
篠直を後に、山陽道経由で甲賀への帰路につく。
備前以東のSAは混雑が予想されるので宮島で給油と休憩を行う。
途中、宝塚を先頭にした自然渋滞に巻き込まれる。
栗東ICで下り、R1沿いのスタンドで最後の給油。
リッター132円の破格値。

01:40
甲賀に到着。解散後、単独名古屋まで単独帰還。

03:00
時報とともに自宅駐車場に戻った。

07:30
女房と長男が下関に向け出発。新幹線でらくらくと行くのだから羨ましいことである。
こちらは3日間、わんこ2頭ともに留守番である。
ゆっくりと疲れを癒すことにする。
by crewcs77 | 2006-08-18 09:03 | 鉄道

一発目の爆煙

深夜1時半に山口へ到着。
仮眠場所を探すが、クルマ1台で4人が寝るのは至難である。
またまたイチかバチの勝負をかけて、湯田温泉へ行きチェックインできるホテルを探す。
スーパーホテルは満室。タクシーのドライバーに聞くと「ニュータナカ」はフロントがあいているという。シングル4室は空いているという回答。でも値段が少し高い。ならば、当初1泊で予約してあった「富士の家」をあたってみることに。
「やった~~」 富士の家はウエルカムで連泊を可能にしてくれた。
しかも、このホテル、ビジネスといいながらも大浴場があり、24時間である。
温泉につかり、都合12時間に及ぶドライブの疲れを癒すことができた。あとは爆睡して翌朝からの撮影に備える。
十分な睡眠で快調な朝を迎えた。
第1撮影地を仁保地に決めた。
待つこと1時間強。通過時間が近づく。勾配をあえぐようなドラフトが響いてくる。山に立ち上る煙は期待十分なものだ。カーブより機関車が顔を出した。
「凄い」
この地点でここまで煙を吐くとは想像を超えるものであった。

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第2撮影ポイントも定番撮影地で正面爆煙狙いと決めた。
長門峡発車と同時に、空が隠れるほどの煙である。
踏切、鉄橋、築堤と直線が続くのでレリーズポイントは豊富である。
「これまた凄い煙である」
30年前の蒸機パパラッチ組は、「北海道の石炭列車や紅葉山で見た以来の爆煙再来」と比喩した。

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長門峡より徳佐に移動する。
列車通過まで10分の余裕ができたが、現地に到着するなり激しい雨に見舞われた。
短時間の集中豪雨である。傘はカメラ優先である。全身ずぶ濡れの状態で列車の通過を待つ。
雨に打たれる機関車と煙。通過するなり濡れた体に煙が降りかかってくる。今日はかなりの重油を使っているようである。石炭と重油の臭いがあたり漂った。
束の間の豪雨。通過とともに雨はやんだ。

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昼食を終え、復路は本門前踏切と篠目と決めた。
背後の空は真っ暗になり、雨がいつ落ちてきても可笑しくない状況。
今日のC57はどこも大サービスである。

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本門前で撮影した後、篠目へ移動する。徳佐はまたまた激しい雨に見舞われている。
行く手の篠目方面は雨あがりの様相。篠目日和である。
篠直は、協議会の尽力によりより沢山の撮影場所が確保されるようになった。その面々も篠直へ参上していた。
これまた感動の煙である。五感で感じとる光景が繰り広げられた。それに陶酔して途中でピントが合わない事態に。。。
明日も最後は「ここ!」と決定し、湯田温泉のホテルに帰宿した。

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by crewcs77 | 2006-08-17 11:30 | 鉄道

いざ餘部、そして山口

12日から9日間の長期休暇に入った。
今夏の最大イベントは、夏の山口線爆煙狙いである。
今回は、30年前の蒸機パパラッチであった実兄とその友人K氏、そして甥っ子を誘い、一路目的の山口へ出かける予定にした。
ところが前日になり、K氏より「餘部も行こうか」という話になり、出発時間を13日午前11時に変更。さて、餘部までどのルートを使うか。距離は長くなるが高速をつなぐ方が便利であるが、高速は予想通り40kmに及ぶ大渋滞である。
京都から9号線を辿るルートに切り替えるが、これがまたまた誤算。京都市内を抜けるのに1時間も余分に費やすことになった。
果たして、夕方までたどり着けるか。こうなりゃイチかバチかの博打である。
ナビを最短コースに設定して、9号線を外れる。途中、和田山まで抜ける高速道もどきの新品の道を抜け香住へ向かった。

前方にはじめて見る餘部鉄橋が見えてきた。
「ほぉ~~、凄いな」
道路には鳥居型の看板が取り付けられ、「さよなら餘部鉄橋」と記されている。
夕方とは言え、観光客が多い。
世情は惜別の風景に弱い。この荘厳にして異様なモニュメントのような鉄橋を見納めをしておきたいという共通した心理が働くようである。

夏の太陽が山影に隠れる。直後に2輌編成の気動車が通過。
その後、次の列車が来るまで約1時間。付近を散策しながら、黄昏時の餘部風景をカメラに収め、次なる目的地山口へ向かうことにした。

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定刻通りに通過していれば、ギラリと輝く鉄橋と列車が撮れた可能性があるが・・・

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夕凪の海を入れて、黄昏時を狙ってみた。
by crewcs77 | 2006-08-13 18:00 | 鉄道

午前4時半・騒然の惨事

夢の中にいた私は、階下の悲鳴と叫び声で反射的に目を覚ました。
泣きながら叫ぶ声は、まぎれもなく女房である。
「どうしたんや!」「泥棒か?」と大声で階段を駆け下りる。

現場は1階の和室。
10秒足らずであろう死闘は終わり、和室では女房が泣いていた。
犯人は「黒い猫」
和室は変則的な窓と網戸がついているが、ネコは網戸を破った訳でもなく、丁寧に押し開けて入ってきたと思われる。で、ネコが室内に入った後は、網戸は元の状態に戻っていたという。

女房の状況説明によると、明け方、トイレに行くため階下に下りた。
和室にいる「ちっち」が激しく泣いているので、部屋をのぞいたら、ネコと目があった。
その瞬間、ネコは和室とリビング慌てふためいて走り出した。
出口がないので、とっさに和室の窓を開けたら、そこから外へ逃げっていった。

「なんや、ネコかいな。強盗か泥棒でも入ったかと思って、びっくりしたわ。やれやれ・・・」

私は慌てて階下に下りたので、眼鏡をかけていなかった。眼鏡がなければ、和室の状況も知る由もない。
女房は「ちっちが・・・」と泣き声で言う。

ちっちのケージの廻りにはちっちの沢山の羽が・・・
当のちっちは息絶えたかのようにケージの床に落ちている。
床のシートはちっちの血で染まっている。
「なんたることか・・・」
ちっちを掌に包み込む。
死んではいない。掌に血が飛び散る。
ちっちは無残にも、片翼を失くしていた。

ネコがケージに手を入れた節はない。
ちっちは襲い来るネコに驚いて、ケージ内で右往左往したに違いない。
なんせ、老衰で安定も悪く、飛べない状態であったから、死に物狂いで抵抗したと思われる。

掌からケージに戻そうとするが、ちっちはだるまのようにケージ内を痛々しく転げまわる。
その勢いで再び血が飛び散る。

とにかく止血をするしかない。
止血用の塗り薬を羽の付け根に塗布し、しばらく掌で安堵させることにした。
掌ですやすやと眠る。
限界が近づいていた矢先の不幸である。
14年の生涯で、なんたる惨事か。ここまで生き延びてきて、こんな不幸に見舞われるとは。
悔しくて悔しく、ネコに対して復讐心が込み上げてくる。
掌に載せ、1時間が経過してきた。
血も止まったようだ。
指にはしっかりと止まってくれるようなので、ケージの止まり木に乗せてみた。
数回、転倒した後、なんとか止まり木で安定を取り戻した。

もう少し若ければ、回復も期待できるが・・・。
無常であるが、どうしてあげることもできない。
治癒力と生命力に託すしかない。

以前、数ヶ月前にワンコのかかりつつけの獣医さんで聞いたら、鳥は、朝見たら死んでいることが多いといわれた。
そのことが気になり、毎朝毎朝、ちっちの様子を気にしていたところだ。
朝、こちらの顔をみるなり、チッチチッとなき、ケージにくちばしをひっかけ近づいてくる。
“命ある限り”と願っていた矢先の惨事に、辛さが募る。
まさか、ではあるが管理状態が不適切であったことを悔やむ。

その挙句、ワンコに「お前らは何をしてたんだ!」と罵ってしまう。

「ちっち、がんばれ」

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by crewcs77 | 2006-08-11 06:31 | 我が家のペットたち

寝る子は育つ

デジタルフォト8月号などにも紹介されているのでご存知の方も多いと思うが、われらが“隊長”・写真家・福田幸広氏の写真集「寝る子は育つ」が発売された。

福田カメラマンは1965年生まれ。
日本大学農獣医学部卒 丹頂鶴に憧れ北海道の地を訪れたことがきっかけで写真家の道を志す。10年間北海道の野生動物を取材。その後撮影範囲を海外や水中へ広げ 現在は野生動物、水中、風景の3本柱で取材を進めている。 「山もいいけど、海もいい」がモットー。
海でも山でも分け隔てなく自分の撮影 したいものがあればそこへ行き時間をかけて楽しんで撮影している。

また、アメリカで最も権威のある自然写真フォトコンテスト「Nature’s Best International
Photography Awards 2003」Wildlife部門(ニホンザル)とEndangered Species 部門(絶滅に瀕する動物部門)(アオウミガメ)の2部門で最優秀賞、1部門で入賞という快挙を達成されています。
世界有数の動物写真家として地球をフィールドに活躍され、「動物日誌」「今日は海曜日」「動物にあいたい」、地獄谷のおサルさんを写真絵本にした「ぽっかぽっかだいすき」など数多くの写真集を発刊されています。

地球上の野生動物を被写体にした作品群は、動物への慈しみに満ち溢れ、感動のステージへ誘います。

福田カメラマンとは、地獄谷でのご縁で交流をさせていただき、北海道の野生動物撮影フィールドを指南してもらったりしています。

この写真集は、写真・文ともに福田さんが編集しており、福田さんの人柄そのものを表現しています。
まさに「寝顔」をしっかりと撮るという「風変わり」は、福田さんならの着眼点です。

ぜひ、書店やインターネットを通じて、ご購入下さい。

なお、福田カメラマンの「サイン入り」をご希望の方は、私までご一報下さい。
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by crewcs77 | 2006-08-10 21:41 | 動物