Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

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写真家のことば

NHKのアーカイブス(1月30日)は、『神々の座 世界百名山を撮る 写真家 白川義員』(NHKスペシャル-2001年)をとりあげました。原初の風景を追い求め、その集大成である同プロジェクトの偉大さ、映像を通じて圧倒されるスケール、大自然への畏敬を感じました。
ゲストで登場された白川氏は、身近にも素晴らしい自然が沢山あること、そして何よりもインパクトがあったのは次の言葉でした。
「生きていれば、苦しいことも、悲しいことも、恨むこともある。それでも大自然の中にいたら、それらが中和される。」
「人間は自然の摂理に従って生きている。時間があったらぜひ自然の中に入って下さい」と今の殺伐とした世の中を憂いながら提言されていました。

昨年3月に急逝された鉄道写真家・真島満秀氏の追悼写真集「真島満秀の世界」が発売されました。
真島氏は「もし、列車がたくさんの人を乗せて行くものでなかったら、そして、もしそれが季節の中を走るものでなかったなら、わたしは鉄道を撮らなかっただろう」と・・・。
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by crewcs77 | 2010-01-30 19:38 | アラカルト

夢中の4日間

好きなことをしていると時間は瞬く間に過ぎていくものです。
「あっ」という間に最終日4日目を迎えました。
16:20のフライトまで限られた時間を最大限活かすことにしました。
予定は、音羽橋、青天、阿寒、空港です。
日中は雲ひとつない青空が広がり、防寒装備では暑いぐらいでした。
青天は前日のリベンジ(風景的な撮影)を目的としたのですが、残念ながらまとまった数が狙いのコースを飛んでくれなかったために理想的なものは撮影できませんでした。
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阿寒のオジロショーは撃沈でした。
阿寒はキタキツネも横取りに出てくるのですが、こちらも邪魔モノが多くて絵になるものはありませんでした。
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ちょっと行っただけではいいものが撮れるはずありません。そんなに甘いものではありません。だからこそ奥が深く難しいのです。だからトコトンに炉めり込んでしまう。それが写真というものだと思います。

氷点下23℃、気嵐が立ち込める稟とした風景。
両翼2mの羽を広げて美しくダイナミックに飛ぶ姿。
気高く、気品溢れる立ち姿。
それぞれに言葉をつけたくなうような求愛ダンス姿。
極寒の空気を切り裂き響くタンチョウ独特の泣き声。

和名:タンチョウ 学名:Grus japonensis
は日本を代表する、日本最大の鳥です。

タンチョウに魅せられ、夢中で取り組んだ4日間も終わりました。
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by crewcs77 | 2010-01-24 22:21 | 動物

教訓

3日目(1/23)の朝もよく冷え込みました。
音羽橋は早朝から観光バスの撮影ツアーも入り込み激込み状態となりました。出足が遅れ2列目で構えることにしました。
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昨日の早朝もCFカードに異変が見られたのですが、現場を離れると正常に作動しているし、ストレージでも正常に認識するので放置していました。
ところが、今朝の撮影分はカメラでも復元できず、ストレージでも異常表示がでてダウンロードできません。
後で聞くところによると、CFカードもメーカーによっては極寒(-20℃以下)では異常を起こすとのことでした。かつて今までメディアカードの異常が起こったことがなかったのでメーカーなど気にしていませんでしたが、極寒では安物はダメなようです。
その後はSanDiskエクストーリムに切り替えましたが、「通」の方はだいたいこのシリーズを使ってみえるようです。
これまた「痛い」体験をして、いい教訓となりました。

日中は青空を背景に飛翔シーンを撮影する通称「青天」に精をだし、午後からは伊藤サンクチュアリー、夕方は菊池牧場と定番撮影に勤しみました。
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by crewcs77 | 2010-01-23 06:00 | 動物

思わぬハプニング

前夜に激しく降った雪は一時的でした。
「明日の冷え込みはばっちり」というオーナーの確信的な予報を下に、朝一番の撮影ポイントを「音羽橋俯瞰」としました。
予報通り、氷点下23℃という冷え込みとなりました。
(釧路は今冬一番の冷え込みと報道していました)
太陽が顔を出す頃、雪裡川に立ち込める気嵐は最高でこれまで見た中では最大のものでした。換算900mmで覘く情景はツルに関係なく、風景画として素晴らしいものでした。高台からの見下ろす音羽橋には大勢のカメラマンが陣取っていましたが、日の出頃には音羽橋も気嵐で隠れるほどのものでした。
その音羽橋で撮影していた人によると、川一面が気嵐で覆われたために絵にならなかったといいますから、この日の撮影ポイント選択は大正解のようでした。
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朝食後、Iさん、Tさんにエゾフクロウの場所へ案内してもらうことにしました。雪の直後ということもあって狙い目の被写体です。
極度の冷え込みによる圧雪路、その上に新雪が覆った道は制動どころか操舵不能の状態に陥れます。ふくろうの現場近くで「まさか」のハプニングに見舞われました。福を呼ぶ「ふくろう」は、途方に暮れている我々を見て、救世主を呼んでくれました。辺鄙なところで、救世主がいなければどうなっていたかと思うとゾッとするところです。さまざまな好条件が重なりハプニングとして終わらすことができたのは幸いでした。
アイスバーンが少し緩みだす時間帯は要注意です。
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by crewcs77 | 2010-01-22 22:00 | 動物

邂逅

「見逃してならぬ」と思いながら見た「最後のいっぴき物語」は温暖化の影響で絶滅寸前となってきたホッキョクグマやすでに絶滅した韓国のツキノワグマの野生化の取り組み、さらには日本でのツキノワグマの生態など取り上げたドキュメンタリー番組でした。
ホッキョクグマがエサを求めて、焼却中のゴミをあさり、炎に炙られる姿は衝撃的で悲しいものでした。一方、北極圏(カナダ・チャーチル)でホッキョクグマを撮影する動物写真家・浅尾省五氏の撮影ロケやその作品が紹介されました。
チャーチル地方でもクマと遭遇するチャンスは少なくなり、アメリカから来た撮影者は高い滞在費(1泊1,000$)を払っても空振りに終わり「これも人生さ」といって還ってゆく姿は印象的でした。浅尾氏のロケは、巣穴から出て間もない親子グマを見事にとらえました。母グマのそばでじゃれあう子グマ2頭は愛らしさ満点でした。

翌朝、Iさんから「あの番組で取り上げていた浅尾氏は“ひょっとして同宿ではないか”と思って、宿に聞いてみたら、“そうだ”とのこと」。私が「どこに見えた」と聞き返したら、「食堂で私と背中合わせだった」と・・・。

まさか、まさか、テレビを見た翌日にご本人に会えるとは思いもしませんでした。
翌日の夕食時に「昨夜、テレビを見ました」と声をかけさせてもらったところ、「えっ、放映されていたんですか。(再放送だったらしい)」からはじまり、ホッキョクグマのロケのことやら、ストレージでホッキョクグマやタテゴトアザラシ、皇帝ペンギンなど魅了されるような作品を次から次へと見せていただきました。今回は米人カメラマンのガイドとしてタンチョウや地獄谷の二ホンザルなどを巡っているとのことでした。来月にはまたチャーチル地方へ出かけるとのこと、「ツアーもやっているので機会があればぜひ」と薦められましたが、1泊1,000$の滞在費、遭遇確立不明ということですから、言うに及ばず「夢のまた夢」です。

2日目の夜は道東を中心に活躍されている写真家・小林義明さんも来て下さり、みなさんとともに楽しいひとときを過ごすことができました。
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by crewcs77 | 2010-01-22 21:00 | 動物

道東「鶴居」へ

21日から4日間の日程で恒例のタンチョウ撮影にでかけてきました。
今回は限られた日程を最大限に活かすため、コストよりも速達性を重視し、セントレアから千歳乗り継ぎの釧路行程を選びました。
(釧路直行便は期間運休*まもなく廃止)
乗り継ぎで余分なコストがかかる上、しかも千歳から釧路のHACの飛行機はSAAB340Bといって自動車メーカーが作っている小型旅客機で定員も36人(3列配置)とマイクロバスが空を飛んでいると感じです。
HACのHPにある機材案内では『化粧室が前方にあるため、重心が前方にかたよりがちです。後方から座っていただくのはこの為です。SAABは4000m付近(富士山より少し高い所)を飛行するので、CABINからの景色はとても綺麗にみえます。』と紹介されています。気流の影響や旋回はめちゃくちゃ怖いです。往きは気流の影響を受け、気がつけば手に汗をかいていました。正直、あまり乗りたくない飛行機です。名古屋のように直行便も羽田便がなく千歳便があるような空港からはこれを選ばざるを得なくなりました。
HACはJAL系(北海道出資)なのでこのコミューター機も今後どうなるのかわかりません。
乗り継いでも釧路には12時40分に到着するので便利は便利です。
ちっちゃい飛行機だけあって小回りが利くのか到着も10分ぐらい早く、預けた荷物はすぐに出てきて、レンタカーを借りても13時には出発することができて、送った三脚をホテルに引き取りにいっても14時にはサンクチュアリーで撮影できる状態でした。

初日はサンクと菊池牧場で夕鶴撮影をしました。
夕暮れは中途半端ながらもそこそこに染まってくれました。
寝床に帰るツルの迎撃はうまくいきませんでしたが、運良く戻ってきてくれたツルが夕照に飛び込んでくれました。
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東京のIさんと千葉のTさんに再会し、土曜日までの2日間、一緒に動くことにしました。TAITOに投宿後、夕方より激しく雪が降り出しました。釧路地方はさほど雪が積もらないところですが、今シーズンは積雪量が多い年となりました。極寒の中、雪の露天風呂は至極の時間です。

2年ぶりの鶴居となりましたが、鶴居にも変化ありました。
ひとつは「コンビニエンスストア」ができました。昨年の夏に開店したそうです。画期的な出来事です。
ふたつ目はTAITOの部屋のテレビが液晶テレビに変わっていました。

たまたま、その夜BS-TBSで見たい番組がありましたので、デジタル化されていることは幸運でした。偶然にもIさんもその番組を見る予定だったとかで、その夜はギャラリーでの談笑も9時に切り上げて、それぞれの部屋でテレビを見て休むことにしました。そのことが「思いも寄らぬ“偶然”」を呼びました。(つづく)
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by crewcs77 | 2010-01-21 09:00 | 動物

世は鉄道ブーム

BSには趣味的な番組が多く、中でも鉄道モノとして「木造駅舎の旅」(NHK)や「百線鉄道」(BS-ふじ)、「鉄道風景の旅」(BS-朝日)など本格的な情報番組が目立ちます。また読売新聞によると都内書店の鉄道コーナーはいつも多くの人で賑わっているとか。また鉄道模型店ではこの不景気もなんのそのここ近年は前年の120~130%の販売増であるという。特に国鉄時代のノスタルジックな車両の人気が高く、また購買層は幼少時代に鉄道模型に憧れをもっていた中高年が多いようです。

昨日もBS-TBSにおいて見逃せない番組がありました。
午後6時からの2時間枠で「「にっぽん鉄道写真の旅」~美しき郷愁鉄道と旅情~というもので前半の1時間は中井精也氏が大井川鐵道を、後半の1時間は山崎友也氏が釧網本線を撮影する内容でした。両氏はいずれも故真島氏のお弟子さんで、いまでは鉄道写真界を代表する写真家です。二人の作品テーマは異なる独特ものであることが面白い。中井氏は1日1鉄に代表されるような「ゆる鉄」をテーマにして、生活に溶け込む鉄道情景を撮影するので撮影スタイルのありのままでガツガツしない。一方の山崎氏は「絶対風景」にこだわった撮影を信条としている。絶対風景とは人工物を入れない構図にこだわるというもので、撮影ポイントやタイミングなど理想を求めて動くというスタイルです。好対照の両者の取り組みに唸る点が沢山ありました。今後の撮影スタイルに活かしていければと思いました。
今冬は釧網線を諦めておこうと思いましたが、食指が動く番組でしたし、今回は無理としても鉄道だけの冬の渡道も魅力的であることを見せつけられました。
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by crewcs77 | 2010-01-18 22:57 | 鉄道

続・JALの落日

1月13日のブログで「今日、JALの株価終値は7円。買おうかな・・・って。」と限りなくゼロに近づくことを予想しながら面白半分で書きましたが・・・。世の中にはマネーゲームのお好きな方が沢山いらっしゃて、市場では10億株を越す大商いとなって、前日比1円の出来高(一時は3円高)というから驚きです。

そのJALですが、長らくの間、ツルをトレードマークにしてきたのは記憶に新しいところです。
日本の空から通称「鶴丸」が消えたのは2008年5月のことでした。
「鶴丸」の由来は、“日本航空という会社を世界の人々に知ってもらうために「日本」を代表する鳥、丹頂鶴を
モチーフにデザインされた”といわれます。
タンチョウは明治時代の乱獲により一時は絶滅したとされ、日本の空から消えました。
その後(60年ほど前に)数羽が発見され、手厚い保護により現在では1,000羽を超える数まで甦ってきています。タンチョウ同様に、JAL「鶴丸」が再び日本の空を縦横無尽に飛ぶことを願ってやみせん。
そんな思いで、来週の後半からは再生法後のJALに乗って、タンチョウを求めて鶴居村に出かけてきます。
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by crewcs77 | 2010-01-15 23:12 | アラカルト

フラグシップ・エアラインの落日

経営再建に向けて迷走を続けたJALもいよいよその決断のときがきたようです。
「日本の翼」として、「ナショナルフラグ・エアライン」としての栄光は過去のものとなりました。
「親方日の丸体質」から脱皮しきれなかった結末が、こうなるというビジネスモデルなのかもしれません。
旧国鉄や電電公社などは見事な民営化を成し遂げましたが、中途半端な民営化で終わっていれば、同じことが起こっていたかも知れません。政権交代後に議論される日本郵政もまたその方向に向かうのかも知れません。
先週末のニュースでは羽田で機長をはじめとする乗務員や地上職がJALの利用を呼びかえる涙ぐましい映
像が流れていました。
私はJAL派でもANA派でもないのですが、目的地にはJALしか運行していないこともあり、また古くから保有するクレジットカードはJALカードでマイレージを活用していたので、こういう状態になってきたことに寂しさを感じざるを得ません。国内の運行廃止路線で中部-釧路便がいの一番に挙がったことにはがっかりしましたが。まぁ、私にとって需要期である冬はもとから運休していたので憤慨していましたが・・・。とにもかくにも航空事業者ですから安全運行を第一に再建を図ってもらいたいものです。

今日、JALの株価終値は7円。
買おうかな・・・って。
JALの株はマイレージで交換できるようにすれば面白いのにね。
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by crewcs77 | 2010-01-13 22:23 | アラカルト

休暇満了!

12月26日からはじまった年末年始休暇も今日をもって終わりとなりました。
明日からふたたびビジネスモードに切り替えて仕事に臨むことになります。
長い休みも出歩いた日は僅かに3日でした。“こたつむり”をしていた訳ではないのですが、年末は大掃除やら買物であっという間に過ぎ去りました。テレビもつまらない番組のオンパレードで見向きもしませんでしたが、それでも趣味的な番組は見逃すまいと番組表にはしっかりと目を通していました。
その中で私的には3つの趣味的番組に感心しました。
いずれもNHKでしかも再放送でしたが、見応えのあるものでした。

1つはHV特集「里山・命もゆる森~今森光彦と見つめる雑木林」です。
以前にもNHK特集で、今森氏の里山をテーマにした名作がありましたが、これまた、唸るような作品でした。自然の舞台はいつもながらに滋賀県の湖西地方(今回はたぶん高島市ではないかと思います)の雑木林で、クヌギの大木「おおおやじ」の視線で森の物語を見せるという演出です。映像もさることながら、古より大切にしてきた自然との共存や人間の知恵の深さに驚かされました。雑木林に生えるクヌギやコナラなどをシイタケ栽培(昔は薪も)のために伐採するが、必ず切り株が残されます。その切り株から「ひこばえ」という新芽がふき、20年後にはまた伐採できるぐらいの木に成長していくそうです。まさに自然との共生であり、循環です。今回はBSでの再放送でしたが、今森氏の里山シリーズは3部作のようです。

2つ目は「写真家・白川義員 世界百名山に挑む」です。
これもすでにDVDが発売されているので今さらという感じですが、恐らく同じものが二度とでないであろう執念の作品だと思います。同氏は世界の標高6000メートル以上の山を100座選び、4年がかりで撮影するというものです。しかも撮影はその標高と同じ高さで撮影しなければその山の本質は見えないという撮影哲学に基づき全て空撮するというものです。しかも高高度飛行中に窓を開けて撮影するというこだわりです。エベレスト撮影中には乱気流による急降下で生死にかかわる大怪我もされたそうです。同氏は「大宇宙のひとつである地球の中にも神々しい世界が沢山存在することを知った」と言います。また、自らの使命を「これを撮らずして写真家か」と言い聞かせて人類未踏の百名山撮影に挑んだようです。その気迫、執念に圧倒されました。

3つ目は“こんなステキなにっぽんが”という番組で「雪の鉄路を走り続けて〜北海道 旭川・北見〜」という鉄道をテーマにとりあげたドキュメンタリーでした。これは完全に鉄ちゃん垂涎の作品です。鉄ちゃんでは知る人ぞ知る石北本線の峠(北見峠と常紋峠)に挑むDD51の本務機と後補機の乗務員の技を取り上げたものです。65歳の再雇用乗務員(石北は熟練した技が必要なためにベテラン機関士が多いらしい)と石北に移り、日が浅い35歳の若手機関士による本務機と後補機のコンビネーションは見ていても手に汗握る奮闘(空転がとまらずに後補機のベテラン機関士からの無線でノッチを調整していく)でこの峠超えが昔も今もどれほど過酷なものかを表していました。(興味のある方はYOU TUBEで・・・)
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by crewcs77 | 2010-01-05 21:11 | アラカルト