C57やまぐち号 田代越え・2時間の激闘
台風の影響で低く垂れ込めたドス黒い雲からポツリポツリと雨が降り出しました。
大雨になることも想定して、すぐに車に避難できる場所として、今日の第一撮影ポイントは大山第3踏切にしました。
9521レやまぐち号は定刻通り、モクモクと煙を吐いて接近してきました。
ところが視界に入るなり大空転を起こし、煙はスーーっと引いて、見事なカゲロウ状態に。雨の20‰での空転のダメージは大きく列車は停車してしまいました。
すぐに引き出して動き出すも、もう徒歩以下の牛歩の如くしか進みません。
普通なら、この地点での撮影を終えて、次なる撮影ポイント「長門峡」へ向かいますが、さらにここより2km先の19kmポスト付近へ先回りして構えることにしました。
踏切の警報機は5分以上なり続けています。
C57は空転しまくりであえぎながら登ってきます。
台風の影響とはいえ、雨は降りだしたところで、さほどの雨でもないのでなぜこれだけ空転するのか不思議なぐらいです。先の大解体修繕の影響でしょうか。
すでに仁保の手前で15分延。
果たしてこの調子で田代サミットを超えることができるのでしょうか・・・・。
列車が大幅に遅れだしたことから、次なる先回りポインを「田代サミット」(通称:逆篠直)にしました。
雨は本格的に降り出し、あたりは暗く、雨脚の音しか聞こえてきません。
待つこと、30分、60分・・・。これはひょっとして仁保でウヤ(運休)か。
山の中、携帯はアンテナがたちません。上ってくるはずの気動車もやってきません。
偵察のため、篠目まで車を飛ばしました。新山口ゆきの気動車が抑止しています。
まず駅にいた一人に聞いたら、「家族が乗っていて、ここで迎えるのだけど、乗車している家族に電話したところ、仁保を出て、こっちに向かっているけど、空転して上ったり下ったりの繰り返しだそうです」と。
気動車の運転士に聞いたところ、「空転でちょっと遅れているみたいです」と。
ちょっとじゃないでしょう。
とにかくC57がひく9521レは仁保を出て、峠越えに挑んでいることは確かなようです。
急いで現地に戻り、仲間に伝えると、トンネルから何度も煙が出てくるけど、音もなく、それ以外に気配はしないとのこと。
「うぉ~~・きた~~~」
田代トンネルから顔を出したC57のヘッドライトが雨に輝いています。サミットまであと数百メートル。
しかし、C57のヘッドライトは接近してきません。サミットを直前に息絶えたように停止しています。
画像記録を見るとトンネルからサミットまでの数百メートルを5分以上かけて上ってきたようです。
待つこと2時間はC57の激闘2時間。
C57の通過を拍手でねぎらうとキャブ内の乗務員は大きく会釈して、篠目の坂をゆっくりと下っていきました。
JR西日本の「おでかけネット」によると〔山口線〕「SLやまぐち号は、篠目駅で車両点検を行った
関係で、篠目駅を114分遅れで運転しています。この影響で列車に遅れや運転休止が発生しています。 」と実に当たり障りなく表現されています。「が、実は・・・」というところです。
また、某掲示板によるとこの列車に乗車していた方の書き込みがありました。
小河内トンネルまでは牛歩のごとく進んだようですが、小河内トンネル内で停車。直線区間でカマを作り直し、引き出すも、最後の難関、田代トンネルで大往生したようです。
サミットにいたっては、車掌のアナウンスがあり車内は拍手で包まれていたそうです。
その車掌さんでしょうか、われわれ3名の拍手に気づいてくれたのか、手を振ってくれていました。
津和野の折り返しも何分遅れで出発するかもわからない状況となりました。
とりあえず本門前で待つも、台風が最接近しており夕方にかけて風雨が激しくなってきました。
返しは出発したのは4時30分。1時間10分遅れです。
津和野を出発する汽笛を合図にスタンバイするも、雨は激しく背中を叩きます。すさまじい突風に三脚が飛ばされそうです。ニュースによると“4時30分、津和野では最大瞬間風速27m”を記録したそうです。
/////////山口新聞 8月12日付 記事/////////////
SL山口号 雨で車輪が空転 到着2時間遅れ
11日午前11時半ごろ、JR山口線仁保―篠目間で、新山口駅発津和野駅行きSL「やまぐち」号の車輪が、同日午前から降り続いた雨の影響で空転。到着が約2時間遅れた。
JR西日本広島支社によると、同区間は、1キロメートル進む間に高さ約25メートルを上る急こう配。レールの上に砂をまきながら進み、篠目駅で車両点検して運転再開した。SLやまぐち号は普段、土日祝日のみの運行だが、この日は夏休みのお盆に合わせて運行中で、乗車率は約9割だった。
上下4本が運休。上下4本が最大約2時間遅れ、約570人に影響が出た。
大雨になることも想定して、すぐに車に避難できる場所として、今日の第一撮影ポイントは大山第3踏切にしました。
9521レやまぐち号は定刻通り、モクモクと煙を吐いて接近してきました。
ところが視界に入るなり大空転を起こし、煙はスーーっと引いて、見事なカゲロウ状態に。雨の20‰での空転のダメージは大きく列車は停車してしまいました。
すぐに引き出して動き出すも、もう徒歩以下の牛歩の如くしか進みません。
普通なら、この地点での撮影を終えて、次なる撮影ポイント「長門峡」へ向かいますが、さらにここより2km先の19kmポスト付近へ先回りして構えることにしました。
踏切の警報機は5分以上なり続けています。
C57は空転しまくりであえぎながら登ってきます。
台風の影響とはいえ、雨は降りだしたところで、さほどの雨でもないのでなぜこれだけ空転するのか不思議なぐらいです。先の大解体修繕の影響でしょうか。
すでに仁保の手前で15分延。
果たしてこの調子で田代サミットを超えることができるのでしょうか・・・・。
列車が大幅に遅れだしたことから、次なる先回りポインを「田代サミット」(通称:逆篠直)にしました。
雨は本格的に降り出し、あたりは暗く、雨脚の音しか聞こえてきません。
待つこと、30分、60分・・・。これはひょっとして仁保でウヤ(運休)か。
山の中、携帯はアンテナがたちません。上ってくるはずの気動車もやってきません。
偵察のため、篠目まで車を飛ばしました。新山口ゆきの気動車が抑止しています。
まず駅にいた一人に聞いたら、「家族が乗っていて、ここで迎えるのだけど、乗車している家族に電話したところ、仁保を出て、こっちに向かっているけど、空転して上ったり下ったりの繰り返しだそうです」と。
気動車の運転士に聞いたところ、「空転でちょっと遅れているみたいです」と。
ちょっとじゃないでしょう。
とにかくC57がひく9521レは仁保を出て、峠越えに挑んでいることは確かなようです。
急いで現地に戻り、仲間に伝えると、トンネルから何度も煙が出てくるけど、音もなく、それ以外に気配はしないとのこと。
「うぉ~~・きた~~~」
田代トンネルから顔を出したC57のヘッドライトが雨に輝いています。サミットまであと数百メートル。
しかし、C57のヘッドライトは接近してきません。サミットを直前に息絶えたように停止しています。
画像記録を見るとトンネルからサミットまでの数百メートルを5分以上かけて上ってきたようです。
待つこと2時間はC57の激闘2時間。
C57の通過を拍手でねぎらうとキャブ内の乗務員は大きく会釈して、篠目の坂をゆっくりと下っていきました。
JR西日本の「おでかけネット」によると〔山口線〕「SLやまぐち号は、篠目駅で車両点検を行った
関係で、篠目駅を114分遅れで運転しています。この影響で列車に遅れや運転休止が発生しています。 」と実に当たり障りなく表現されています。「が、実は・・・」というところです。
また、某掲示板によるとこの列車に乗車していた方の書き込みがありました。
小河内トンネルまでは牛歩のごとく進んだようですが、小河内トンネル内で停車。直線区間でカマを作り直し、引き出すも、最後の難関、田代トンネルで大往生したようです。
サミットにいたっては、車掌のアナウンスがあり車内は拍手で包まれていたそうです。
その車掌さんでしょうか、われわれ3名の拍手に気づいてくれたのか、手を振ってくれていました。
津和野の折り返しも何分遅れで出発するかもわからない状況となりました。
とりあえず本門前で待つも、台風が最接近しており夕方にかけて風雨が激しくなってきました。
返しは出発したのは4時30分。1時間10分遅れです。
津和野を出発する汽笛を合図にスタンバイするも、雨は激しく背中を叩きます。すさまじい突風に三脚が飛ばされそうです。ニュースによると“4時30分、津和野では最大瞬間風速27m”を記録したそうです。
/////////山口新聞 8月12日付 記事/////////////
SL山口号 雨で車輪が空転 到着2時間遅れ
11日午前11時半ごろ、JR山口線仁保―篠目間で、新山口駅発津和野駅行きSL「やまぐち」号の車輪が、同日午前から降り続いた雨の影響で空転。到着が約2時間遅れた。
JR西日本広島支社によると、同区間は、1キロメートル進む間に高さ約25メートルを上る急こう配。レールの上に砂をまきながら進み、篠目駅で車両点検して運転再開した。SLやまぐち号は普段、土日祝日のみの運行だが、この日は夏休みのお盆に合わせて運行中で、乗車率は約9割だった。
上下4本が運休。上下4本が最大約2時間遅れ、約570人に影響が出た。
by crewcs77
| 2010-08-11 20:47
| 鉄道