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Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

入院記-痔ろう君のこと

痔や痔ろうといった下の症状については、どこか恥ずかしさがあり、また体験者以外は理解が乏しいので多く語れることはないかと思います。
入院記-余話として、ここでは痔ろう君がどのようなものであるかを記しておきたいと思います。

まず、痔ろう君は直腸と肛門の間付近にばい菌が入り込み、肛門の周囲(お尻のモモ)にアリが巣を作る如くに化膿した道を作ってしまいます。
この化膿はやがて逃げ道を失い、肛門の脇から“こんにちわ”と膨らみを持たせます。
膨らみは日ごと成長し、小豆大ぐらいに達します。痔ろう君が狭い谷間でここまで成長してくると向かいの谷に接触し、激痛が伴ってきます。この状態になると、歩くことも寝ることも困難になってきます。痔ろう君が出現すると、診てもらう医者は「肛門科」となります。名古屋市内は有名な肛門化専門病院がありますが、私はあえて自宅近くの「胃腸科・内科・肛門科」の看板を掲げるクリニックでお世話になりました。
痔ろう君が成長して、痛みを誘発しだすと、自然治癒はあり得ません。まずは専門医に駆け込み、膿を出す「切開」してもらわなければなりません。ちなみに激痛を伴う状態になると、38度以上ぐらいの熱が出します。痛みもさることながら、この状態になると“恥も、へったくれ”もありません。専門医の処置室で、横になり、看護師に言われるまま、尻を人目にさらさなければなりません。初めは抵抗がありますが、初診でこれを体験しておけば、あとは度胸がつくものです。
「切開」をすれば、膿は放出されるので、それまでの痛みはウソのように和らぎます。但し、切開後は処置のため2週間ぐらいの通院が必要になります。処置時は痔ろう君の巣穴を消毒するので、悲鳴に似た言葉が自然と漏れます。

私は、この痔ろう君と7年もの長い歳月を一緒に過ごしましたが、手術を覚悟した背景には、
①痔ろう君は根治手術以外に退治する方法がないということ。
②放置しておけば、大腸がんを誘発する可能性が高いこと。
が挙げられます。

痔ろう君の発症は、男女別で見ると男性が8割だそうです。痔と違って女性には少ないようです。発生要因は、一言で言えば「体質」ということになりますが、中でも「下痢症」の人に多いようです。すなわち腸が弱い人には痔ろう君が出現しやすいようです。このような体質であれば、暴飲、とりわけ「酒」には要注意ということになります。私も7年の間、極力、酒は減らしましたが、思えば飲みすぎて下痢になった後は、数週間の間隔を経て、痔ろう君が暴れだしたものです。

さて、手術で完璧に根治するのかと言えば、これは確約できないと言います。体質ゆえにいつ何時、痔ろう君が「こんにちわ。お久しぶりです」と現れるのかわからないというものです。
もう、懲り懲りなので出現しないことを祈るばかりです。

インターネットで「痔ろう」と検索すれば、いくつかの「闘病記」が掲載されていました。症状や処置については、同じ患者として同感することばかりですが、手術に至っては、専門医それぞれで異なるようです。初めて知ったことですが、保険が利かない「肛門科」もあるようです。そうしたところは、日帰り手術で術後は痛みをこらえて通院するそうです。費用は60万円もかかったと記されています。私の体験からすれば、これは全くお勧めできないパターンと言えるでしょう。ほかでは、手術後1週間で退院できて、あとは1ヶ月ぐらい通院したいう事例も紹介されていました。しかし、術後麻酔が覚めたら、数日間は痛み止めを服用しなければならなかったと書いてありました。私の場合は13日間の入院でしたが、術後は傷口の痛みもなく、厄介だったのは麻酔の副作用だけでした。この呪縛から解き放たれたのが、術後5日目でしたから、勝手な自己判断では正味1週間の入院で済むのはないかと思いました。先生としては、傷口の状況を見ながら適切に判断してくれたと思います。それでも、先生曰く「回復が早いから、退院も早く設定できた。同じ手術をした人に聞いてもらえば判るが、最低でも15日の入院は必要」とのことでした。

余談ですが、手術前日の午後9時から飲食厳禁で、手術前には腹の中を空っぽにしているので、排便を催すことはありません。排尿はというと、手術中、知らない間に尿道に管が通されていました。意志とは関係なく“自動排尿”でした。(術後2日間だけ)
厄介なことといえば、麻酔の副作用と、排便です。排便の後は、看護婦さんに消毒をしてもらいガーゼを張ってもらう必要がありました。これが1週間続きました。便を柔らかくするため、当初は下剤を飲んでいますので、頻繁に看護婦さんを呼ぶため気が引けたものでした。
しかし、これも今は文明の利器でありがたいものです。先生にも言われましたし、昔に同じような手術をした人からは、「ウォシュレットがない時代は、排便後、タライに湯を張り、そこにしゃがんで手で洗った」そうです。そう思えば、本当に便利になったものです。

かかったクリニックの先生が名医かどうかは知りません。ただ、クリニックの理念や先生、スタッフの人柄、さらには術後も痛みが全く伴わない状態からして、私にとって先生は名医であったと思っています。昼夜2交代、1人制で担当する献身的な看護スタッフ。美味しい病院食を提供してくれる厨房スタッフ、毎日、部屋を綺麗に掃除してくれる掃除スタッフ、快適な入院生活が送れる個室の設備(テレビは21インチで無料でした)。不満足なところは一つとしてありませんでした。

私がお世話になったクリニックがどんなところであるか関心のある方は、こちらをご覧を下さい。
http://www.ngy.1st.ne.jp/~agape/
by crewcs77 | 2007-01-28 12:25 | アラカルト