人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Digital 四季彩感-森羅万象-PhotoBlog

一安心

2月3日朝、戦場は荒れ果てていたが、ミサイル交戦は休止されている。攻防の余韻は煙となって低く垂れ込めているといった感じだ。朝食の時間となるが、しばらくは絶食。取り寄せしてあったという特効薬が届いたようで、午前中に1本、午後1本の点滴投与が始まった。時折、痛みが起こるが、入院するまでの激痛と比べものにならない穏やかなものである。しかし、深夜になって再び戦闘状態が開始。ミサイルが飛び交い始めた。1時間たっても止む気配はない。やむなくコールをして、痛み止めを打ってもらう。ズドンとした重みを感じながら、2月4日の朝を迎えた。

2月4日から全粥食(いまだに粥であるが)となった。朝は1/3ぐらいしか食べることはできなかった。結局、この日の食事は1/3~1/2程度しか食べることはできなかった。

2月5日。新しい週が明けた。まだ痛みが残るが、回復傾向に入ったことは容易にわかる。
朝一番で会社に電話を入れ、改めて状況を伝えた。ある程度は仕事を整理しておいたが、スタッフから先々のことについて、打ち合わせが欲しいとの要請あり。
個室が一つ空いたようである。個室へ移ることにした。先回の入院時と同じ部屋だったので、やはりこちらの方が落ち着く。4人部屋は部屋も暗ければ、患者も暗い。何より狭隘で息苦しい。
これでは治る病気も治らない。

2月6日。深夜に少し痛みが生じるが、大分緩和された。吐き気も治まった。

2月7日。回診時に、「どれぐらいの目処ですか」と聞いてみる。回答は予想外!「あと2-3週間の入院!」・・・「えっ、なんとか自宅療養も含めて考えてもらえませんか」と食い下がった。

2月8日。外来診察室に行くように伝えられる。検査の結果が出る頃なので「不安」がよぎる。
細胞検査の結果は問題がなかった。診察室に鎮座ましているニューモデルのPCモニターで胃カメラのデジタル画像が映し出される。「胃潰瘍は痛みが治まれば、治ったと勘違いしがちであるが、これはどうみても安静1ヶ月は必要やなぁ。仕事のことは忘れて、きっちり直しておかないと再発する。1週間後にもう一度、カメラを入れてみよう」と。

緊急入院をして1週間。
「安静」「投薬」「食事療法」の甲斐あって、痛みも治まり、回復しているようです。
痛みが治まったのは有り難い限りですが、次なる戦いが始まりました。
「禁煙」との闘いです。思えば、29年吸い続けた訳で、この習慣を断ち切るのは容易くありません。病院で処方してもらう禁煙手段もあるのですが、こちらは保険が効かないこともあり、自力更生を目指すことにしました。口が寂しくなるので、飴に頼っています。喫煙室にも入りたくないし、自分のクルマに乗るのも抵抗感を感じました。一時帰宅して、家にあったタバコ、灰皿も捨てました。こうして、PCを使っているときは立て続けにタバコを吸っていたので、今はPC操作時も苦しいです。禁煙をしていると、思考の瞬発性、集中力が衰えたように感じます。「無理をしない方がいいのかな」と思う反面、ここで習慣を断ち切ることも大事と言い聞かせています。何より、胃潰瘍に最も悪いのはタバコと先生は言い切ります。あの激痛に再び襲われないためにも悪夢2007年2月1日を以って、「禁煙宣言」です。

2月9日
夕食後、外泊許可を得て、翌午前中まで娑婆に出ることができました。
明日の昼には病院に戻り、再び安静な生活を送らなくてはなりません。いまのところ、退院の見通しはありません。診断書には「安静1ヶ月を要す」と記載されています。入院生活ももう飽き飽きで、安静にしている方がストレス過多です。ブロードバンド設備さえあれば、退屈することもないのですが・・・。とにかく、今は万全を期して再発しないように回復させることが最優先です。
一安心_e0056449_2242873.jpg

by crewcs77 | 2007-02-09 22:42 | アラカルト